- 冷蔵庫の中が常にごちゃごちゃしていて使いにくい
- 家にまだ使っていないきゅうりあるのに買ってきちゃった
- 調理中、使いたい食材がなかなか取り出せずイライラする
料理に関わるちょっとした苦痛を抱えている、共働き夫婦のための記事です。
冷蔵庫の中が整理整頓されていないと食材を無駄にしたり、調理の作業効率が悪くなったりと良いことは一つもありません。
私は共働き夫婦2人暮らしで、管理栄養士として働いています。
職場でも調理、帰宅後も調理しなければならない状況にうんざり。
家ではもっと適当に、楽に料理したい!と考えたことがきっかけで、冷蔵庫の整理整頓をきちんと行うようになりました。
この記事では、冷蔵庫の収納アイデアを紹介するとともに、整理整頓を行うことで料理の苦痛から少し解放される理由もお伝えします。
一度、冷蔵庫の収納を見直すことでその後の料理が楽になります。
最初に結論を言うと
- 三色食品群で食材を分類して収納場所を分ける
- 消費期限が早い食材、加熱せずそのまま食べられる食材、予備の収納場所を決める
最初に、冷蔵庫内を整理整頓することによって得られるメリットについて3つ紹介します。
食材の種類別に収納場所を決めて整理整頓するメリット3つ
- 無駄なく買い物ができる
- バランスの良い献立を考えることが楽になる
- 効率よく料理できる
見た目がすっきり、きれいになるだけでなく買い物から献立作成、調理中のちょっとした苦痛を取り除くことができます。
料理すると一言でいっても、料理を食卓に並べるまでにいろいろな作業がありますよね。
買い物に行く
➡︎献立を考える
➡︎食材を冷蔵庫に収納する
➡︎使用する食材を冷蔵庫から取り出して洗う、切る
➡︎焼く、ゆでる、煮るなど加熱調理をする
➡︎食器に盛り付け
➡︎配膳する
冷蔵庫を整理整頓しておくだけで「買い物に行く」、「献立を考える」、「食材を冷蔵庫に収納する」、「食材を冷蔵庫から取り出す」という4工程の作業が楽になります。
詳しく解説していきます。
無駄なく買い物ができる
買い物に行く前には冷蔵庫内など、家に残っている食材を確認しますよね。
常に冷蔵庫内が食材であふれ、何がどこにどのくらいあるか把握できない状況では、どんな食材が必要か判断しづらいです。
結果、まだ家に残っている食材を買ったり、逆に必要な食材を買い忘れたりと無駄な買い物をしてしまいます。
ですが、整理整頓して視覚的にすっきりさせ「どこ」に「何」を収納するか決まっていれば、どの食材が残っているかということが一目瞭然です。
冷蔵庫の中の写真を撮っておけば、買い物中も家に残っている食材を確認することができ、無駄に食材を買うことを防ぐことができます。
バランスの良い献立を考えることが楽になる
「どこ」に「何」を収納するかの判断基準として「三色食品群」を取り入れることにより、バランスの良い献立を考えるハードルが下がります。
三色食品群は、栄養素の働きから、食品を3つのグループに分けている。
引用:農林水産省

赤色:体をつくるもとになる→肉、魚、卵、牛乳•乳製品、大豆•大豆製品、海藻など
黄色:エネルギーのもとになる→米、パン、めん類、いも類、油、砂糖など
緑色:体の調子を整える→野菜、果物、きのこ類など
上記、3つのグループから食材を偏りなく使用することで、バランスの良い食事を作ることができます。
例えば、下記のように3つのグループから食材を選ぶと主食、主菜、副菜、汁物がそろった献立ができます。

主食:ご飯
主菜:肉じゃが
副菜:ちくわと小松菜のピリ辛炒め、きゅうりとわかめの酢の物
汁物:大根とえのきのみそ汁
3つのグループから選んだ食材を組み合わせて料理をすれば、自然とバランスの良い献立になります。
効率よく料理できる
整理整頓されている冷蔵庫と食材がぎっしり詰まってごちゃごちゃしている冷蔵庫どちらが使いやすいかといえば当然、整理整頓されている冷蔵庫ですよね。
料理中は使う食材や調味料を冷蔵庫から取り出す、使ったらしまうという作業が何回かあると思います。
出し入れする度に目当ての調味料を探して取り出していたら、時間も労力も消費してしまうでしょう。
冷蔵庫を開けている時間も長くなり、電気代も余分にかかってしまいます。
ですが、どこに何があるかひと目見てわかる冷蔵庫であれば料理も効率よく進められます。
以上、3つのメリットを得ることができる収納アイデアを次に紹介していきます。
冷蔵庫のスペース別収納アイデア
最初に、三色食品群で食材を分類して収納場所を決めましょう。
次に、消費期限が早い食材、加熱せずそのまま食べられる食材、予備の収納場所を決めます。
スペース別に収納方法を紹介していきます。
冷蔵室

上から1段目はよく使う調味料類を入れています。
2段目は早めに使う食材、加熱せずそのまま食べられる食材を入れています。
2段目のスペースは三色食品群で分けずに目的別に分類しています。
早めに使う食材を入れるスペースは「消費期限もしくは賞味期限切れによる食品ロスを防ぐ」という目的。
加熱せずそのまま食べられる食材を入れるスペースは「時間がない時や料理する気力がない時に品数を増やす」という目的。
3段目は予備スペース、一度に大量に作って残った料理を収納するスペースとして普段使っています。
4段目は卵、乳製品、大豆・大豆製品などの体をつくるもとになる食材を入れています。
チルド室は魚、肉といった体をつくるもとになる食材を入れています。
冷蔵室の4段目とチルド室をまとめて体をつくるもとになるグループの収納場所としています。
ドアポケット

牛乳や調味料類などを入れています。
横並びになっているため、どの調味料がないのかということがわかりやすいです。
野菜室

野菜やきのこ類、果物といった体の調子を整える食材を入れます。
上の段は早めに使いたいきのこ類や果物、使いかけの野菜を入れるようにしています。
使い忘れを防ぐことができます。
冷凍室

冷凍ご飯、冷凍食品、アイスなどを入れています。
上の段は基本的に、ご飯や一度に使いきれなかった肉などを冷凍する時に使うスペースとして空けておきます。
以上、スペース別に収納方法を紹介しましたが、全てのスペースに共通していることは食材を詰め込みすぎないということです。
各スペースに余裕を持たせることで死角ができず、残っている食材を確認しやすくなります。
冷蔵庫内を整理整頓して料理の苦痛を取り除く
私のリアルな冷蔵庫収納アイデアを紹介しました。
- 三色食品群で食材を分類して収納場所を分ける
- 消費期限が早い食材、加熱せずそのまま食べられる食材、予備の収納場所を決める
食材を収納する場所を決めて整理整頓することで、下記のようなメリットがあります。
- 無駄なく買い物ができる
- バランスの良い献立を考えることが楽になる
- 効率よく料理できる
整理整頓して視覚的にすっきりさせ「どこ」に「何」を収納するか決めているため、どの食材が残っているかということが一目瞭然。
買う必要がある食材が明確になり、無駄なく買い物ができます。
献立作成の際は体をつくるもとになる食材グループ、エネルギーのもとになる食材グループ、体の調子を整える食材グループの収納場所から偏りなく食材を選びます。
選んだ食材を組み合わせて料理をすれば、難しいことを考えずともバランスの良い献立になります。
料理をしている間もどこに何があるかひと目見てわかるため、食材や調味料の出し入れが簡単です。
買い物、献立作成、料理という工程は、食事を完成させるために不可欠ですよね。
冷蔵庫を整理整頓するということは、この3つの工程全てに良い影響を与えます。
結果、料理の苦痛を和らげることに繋がるのです。
一度、本気で整理整頓に取り組めばこっちのものです。
冷蔵庫を整理整頓して食材の収納場所を決めることにより、料理の苦痛から少し解放される体験をぜひしてみてください。
冷蔵庫の整理整頓がきっかけで、料理の苦痛が少し減ったと感じてもらえたら嬉しいです。
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